いしいひろきです。
遅くなってしまいましたが、11/20はマホガニー&コア活休前ワンマンライブでした。
とにかく無事に開催できたこと、そして沢山の皆様がお越しくださったことに心より感謝いたしております。
平日の夜だったにも関わらず、仕事終わりに駆けつけてくださった方々もいて本当に嬉しかったです。
なんだかあっという間に終わってしまった印象でしたが、ブログを書きながらその余韻を深く噛みしめているところです。
マホガニー&コアを組んだのは5年前。
僕はバンド活動をやめて就職して、細々と弾き語り活動をしていた31歳。
片や、イナホちゃんはまだ大学生。
路上やワンマンライブなど当時からバリバリに活動していました。
そんな2人がまさかユニットを組むことになるとは思っていませんでしたが、当時ライブで出会ったときから僕の楽曲を気に入ってくれて、その後もわざわざライブも聴きに来てくれたりして、ある日イナホちゃんのほうからユニットの話を持ちかけてくれました。
あのとき、きっかけを作ってくれたイナホちゃんには本当に感謝しています。
2015年3月
「ひまわり広場で手をつなごう」
にてマホガニー&コアの初ライブ。
僕はそこで店長の川道さんと出会い、いきなり「今年中にワンマンライブをやろう」と言われました。
それまでの人生でワンマンライブなんてした事もなかったので、正直すごく戸惑ったのを覚えています。
とにかくオリジナルの曲数もまだ数曲しかなかったので、そこからはとにかく曲を作らなきゃという思いで必死に活動しました。
今思えば、あのとき店長に背中を押してもらえていなかったら、マホガニー&コアはここまで活動していなかったようにも思います。
川道店長もまた、僕を導いてくださったお1人としてとても感謝しています。
それからというもの、マホガニー&コアとして色んな風景を見ることができました。
それは、きっと1人で活動しているだけでは決して見ることができなかった風景でした。
バンドを辞めたあと、一度は覚めたはずの夢でしたが、マホガニー&コアをはじめてから、もう一度僕の"夢のつづき"がはじまったのでした。
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『ひまわり広場のベンチで』
ライブの本番では一切触れなかった今回の企画名について触れさせてください。
(単純に話し忘れていただけ)
僕はずっと、"ベンチ"に座っているような感覚でこれまで生きていました。
才能があって輝いている"レギュラー"の人達が羨ましくて、いつか僕にも出番が来て欲しいと信じていたけど、やる事なす事にぜんぜん自信が持てなくて、いつしか自分自身に期待しなくなってしまいました。
そして、誰かを応援することで、自分の居場所を探していました。人をサポートする役割のほうが自分には合ってるんだろうと思っていました。
陽の当たる場所からは逃げて、雨が降っていると心が落ち着く。
僕はそんな男でした。
とある雨の日、僕が傘を差したままベンチに腰をかけていると、陽の目を探しながら走っている人に出逢いました。
その人は僕をみて、一緒に走ろうよと言ってくれました。
すると、また1人、また1人と、同じように陽の目を探して走る人達にたくさん出会いました。
その姿は、まるで太陽を探して咲くひまわりのようでした。
恐る恐る傘を閉じてみると、ようやく周りが見え、いつの間にか僕は、沢山のひまわりが咲き誇っている"ひまわり広場のベンチ"に座っていたのでした。
雨を糧に成長している人もいれば、強い風に倒されそうになるのを支えてくれる人もいました。
そんな風景をみて、
陽の目を見るために努力することは、とても美しいことなんだと気付きました。
輝いている"レギュラー"の人達は、才能で輝いているのではなく、努力をして陽の光を見つけたからこそ輝いているのだと知りました。
それから僕は立ち上がり、少しだけ走ってみようと思いました。
もう一度、がんばってみよう。
ひまわり広場のベンチからみた風景が、僕をそうさせてくれたのでした。
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イナホちゃんは、僕に「一緒に走ろう」と言ってくれたひまわりのような人でした。
風で倒れそうになったとき、支えてくれたのは応援してくださる皆様でした。
そして、そんな人達が寄り添えるひまわり広場を作ってくださったのが川道店長でした。
他にもたくさんのひまわりのような人達が、陽の目を目指して走っていて、やがて広場を飛び出していった人もいます。
そんなひまわり広場は、来年の1月で閉店します。
きっと、僕もイナホちゃんも、また新しい場所へ飛び出していくタイミングなのかなぁと思います。
この5年間が本当に夢だったかのような感覚ですが、
何度も言うように、マホガニー&コアは解散するわけではないし、またライブをやりたいと思っています。
そして川道店長も新しく、練馬にFAMILYというお店を先月オープンさせたばかりです。
ワンマンライブ終演後に、イナホちゃんと川道店長と3人で色々な話をしました。
ライブ活動休止の事は、川道店長にも相談していなかったですし、理由もはっきりとお伝えしてなかったのですが、それでも川道店長は僕らの事を全部分かっているようでした。
変な言い方ですが、活動休止の理由を僕らよりも知っているような感じがしました。
それだけ、マホガニー&コアのことをいつも気にかけてくださったいたし、深い思い入れを持ってくださっていたことを感じました。
はじまったことがおわってしまった。
おわったわけじゃない、それもはじまりさ。
何かがおわるときは、きっと何かがはじまるときです。
イナホちゃんも、川道店長も、すでに新しい道を歩み始めています。
きっと、今よりももっと素敵な世界へ行くために歩み始めた、いや、走り出したと思います。
これからの活躍をぜひ楽しみにしていてください。
うん、もちろん。
僕も。
ひとまず、お疲れ様でした。
また喫茶マホコアが開店できるその日まで。
ありがとうございます。
またのご来店をお待ちしております。
追伸
今日はいい夫婦の日でしたね。
2015年11月22日
マホガニー&コアが初めてワンマンライブを行った日。
実際は違うのに、この日の印象のおかげで当時から「夫婦ユニット」だと勘違いされることも多かったですね。笑
そんな思い出の日にこのブログを更新できて良かったのかな。
(単に書くのが遅かっただけですが笑)
今後もこのブログは週一のペースで更新していきますので、気が向いたときに是非見てくださいね。
いつも気にかけてくださっている皆様、本当にありがとう。
マホガニー&コア いしいひろき